全国の雇用活性化アイデアに触れるパート1
12/13、全国の雇用創造協議会の交流会がありました。
正式名は「厚生労働省主催 令和4年度 地域雇用活性化推進事業経験交流会」。要は現在の事業で困った事、取り組んでいること等を共有しましょうということです。
以前は東京に集まって交流会を実施していたらしいですが、コロナ禍のため
ZOOM開催です。多分、今後はこのような形が続くと思います。
今回、地域代表が37団体、その他傍聴のみが6団体。団体で代表者だけでなく、メンバーの参加も可能なのでリアル会議では不可能な広範囲での情報共有が実現していました。
基調講演
キャリアシフト株式会社 | テレワークやリモートワークへの改革支援・改革セミナー (careershift.jp)
森本さんは長くマイクロソフトに勤務した経験を活かして地方のデジタル化推進の仕事をされてます。
静岡県富士市の事例
・富士市の目標:テレワーク先進都市
・強み:東京近郊、新幹線で1時間半
・施策
①企業のテレワーク導入推進
まずは市内の企業から推進した
②ワーカーのワークライフバランス
③企業の転入とワーカーの移住促進
④テレワーク環境の充実
③が最終目標だが①、②、④の環境整備が重要
地方の妄想
夢
・サテライト施設を設置すれば、首都圏から
企業移転・社員が移住してくる!
・ ワーケーション客で観光と地元消費増!
・ 国の助成金で遊休施設をテレワーク施設に改修だ!
現実
・行ってみたけど、セキュリティ基準が甘く会社の
ネットワークに接続不可だった・・
・地域になじめない
• 近所づきあいが面倒
• 交通が不便すぎ、車がないと生活できない
• 虫が多すぎて…
地方創生の事例(茨城県境町)
①ふるさと納税への注力
・先進地から学ぶ
・ 一流の返礼品を創る
・ 専門家による指導
↓
H26年 寄附金額 3,257万円がH27年8億8,496万円に
・地域商社(さかいまちづくり公社)を設立しさらに注力
令和3年 48億超える
従業員(正社員30名、パート・アルバイト123名)→雇用創出
②大型施設の設立 → 交流人口の増加 → 地域雇用増加
道の駅さかい | 株式会社さかいまちづくり公社 (sakaimachi.co.jp)
道の駅さかい リニューアル
売り場面積拡大
「さかいの台所」オープン
建築家隈研吾デザイン道の駅さかいレストラン棟新築
③交通の改善
・高速バス 境町-東京駅の開通
・自動運転バスの導入
【7/1 時刻表変更・ルート延長】自治体初!境町で自動運転バスを定常運行しています | 境町公式ホームページ (ibaraki-sakai.lg.jp)
地方創世の事例(福岡県北九州市)
コワーキングスペースとして開設した施設が、市街地の中心である
立地を活かし、内外から人が集まり学びあうコミュニティを形成。
まちづくりを推進する中核となった事例
①人が集うための“場”の提供
コワーキングスペース秘密基地 | 小倉駅から3分 | 2時間500円~ | 勉強部屋 | テレワーク (coworking802.com)
②まちづくりを推進する事業会社の設立
まちはチームだ | 北九州DMO法人の公式サイト (kitakyushu-dmo.jp)
③知見・体験を共有する学びの場の形成
創生塾TOP - 創生塾 (souseijuku.com)
⇒上記3つが有機的に繋がり地域活性化が実現した
地方創世の事例(福岡県福岡市)
Fukuoka Growth Next (FGN)コワーキングスペース開設
⇒起業家と支援者が集まる スタートアップ支援施設
Fukuoka Growth Next - 福岡のスタートアップ支援施設 (growth-next.com)
FGN - 創業支援のプログラム内容
①ジャンプスタートプログラム
各分野のスペシャリストが段階に応じ、徹底的に指導・サポート
②人材育成プロジェクト
起業家のパートナーとなりうる、エンジニア、デザイナー、PR人材育成
のためのスクール。互いに高めあうコミュニティ形成を創出するとともに、
起業家とのマッチング機会を設ける。
③アクセラレータープログラム
グローバルアクセラレーターと連携し、スタートアップ企業の
プロダクトの認知拡大・販路拡大
実績
・支援企業数:530 社以上!
・ビジネスマッチング件数:89,236 回!
・資金調達:68社、 244 億円以上!
・雇用増加:939 人
まとめ
テレワーク・サテライトオフィスを導入しただけで、 いきなり移住増加や税収アップや雇用拡大を夢見ても失敗する
重要なのは次の2点↓
①このままではダメ・変わらなくては破滅するという現状を認識
②マーケティング的思考(顧客目線での業務改善)が出来ること、
それを実行できる機動力